
三洋電機グループは、経営理念「私たちは世界のひとびとになくてはならない存在でありたい」のもと、事業活動を行っております。この経営理念は、独創的な技術を開発するとともに優れた商品とまごころのこもったサービスを提供し、世界の人びとから愛され信頼される企業集団になることをめざしたものであり、当社グループのCSR(企業の社会に対する責任)の原点となっています。
提供する商品やサービスが、安全・安心という要素も含めて、お客さまにご満足いただける高いクオリティを持つこと、これはお客さまから信頼されるために必要不可欠な条件です。「高品質の商品やサービスの提供」は、当社グループにとって重要なテーマであるといえ、さらに継続的に維持、進化させていかなくてはなりません。
また、当社の提供する商品やサービスが、環境対応の観点から高い評価を受けることも重要な要素です。人類の持続可能性を脅かす恐れのある「地球環境問題」、特に「地球温暖化」に関しては、社会の環境意識の高まりもあり、事業継続の面からも重要な問題となっています。「環境・エナジー先進メーカー」に向けた取り組みを行う当社グループでは、これを経営における最重要課題として位置づけ、環境に貢献する事業を強化・育成・拡大し、さまざまな環境配慮製品の開発に取り組んでいます。
昨今の世界的な経済不況により、当社を取り巻く経営環境は極めて厳しい状況にありますが、経済危機からの脱出に向けて、世界各国で環境問題を視野に入れた大規模な景気対策が打ち出されています。米国のグリーンニューディール政策、欧州の経済回復計画、日本の経済危機対策など、これらの対策に共通するキーワードは、「再生可能エネルギーの活用」「次世代自動車の普及」「省エネ社会の構築」です。
環境関連で当社グループの「創エネルギー」「蓄エネルギー」「省エネルギー」技術を用いた太陽電池、HEV用二次電池、そして業務用機器をはじめとする各種省エネルギー機器は、各国の景気刺激策・環境対策に直結し、低炭素社会の実現に大いに貢献できると考えています。当社グループは、これら「創・蓄・省エネルギー」の各技術の開発に、精力的に取り組んでいきます。
さらに、太陽電池や二次電池、省エネ製品などの環境配慮製品を普及させることで、一般家庭や産業界におけるCO2排出量の抑制に貢献し、将来的には環境配慮製品の使用によるCO2排出抑制量が事業活動によるCO2排出量と同等、さらには大きく上回る状態をめざし、「カーボンマイナス」※社会の実現に大きく貢献していくという目標を掲げております。このような事業環境の変化をチャンスと捉え、将来の飛躍に向けたステップとして着実に実行し、事業の成長と経営体質の強化につなげていきます。
当社グループは、2008年度より中期経営方針「環境・エナジー先進メーカー」への変革に向けて、新中期経営計画『チャレンジ1000』をスタートさせました。しかしながら、米国のサブプライムローン問題に端を発した金融危機が実体経済にも波及し、100年に1度と言われる未曾有の世界同時不況に企業の設備投資抑制や消費が急激に冷え込むなど、初年度の2008年度は極めて厳しい状況でした。
これらの経済環境の悪化を受けて、中期経営計画を一部見直し、経営体質の徹底強化と成長戦略の再構築を2009年度の重点的な方針とし、役員・従業員全員が共に力を合わせて厳しい事業環境を乗り切ることで、2011年度には中期経営目標『チャレンジ1000』を必ず完遂できると確信しています。
また、2008年末にはパナソニックとの資本・業務提携契約を締結いたしました。自社による継続的な業績改善に加え、パナソニックとのさまざまなシナジー効果を最大限発揮し、収益を確実に生み出していきます。
当社グループの社会的責務は、高い品質の商品・サービスの提供や環境配慮製品の拡大のみに留まりません。ご使用から廃棄・最終処分へいたる製品のライフサイクルの中で、お客さまや販売店さま、お取引先など、ステークホルダーのみなさまの満足を高め、Win-Winの関係を構築しながら社会に貢献することが重要であると考えています。そのためには、製品品質やアフターサービスの向上、サプライチェーンマネジメント、さらにはそれらの取り組みを支える従業員の満足向上が不可欠です。
このように、世界的に経済環境が激変し、社会の変化への迅速な対応が求められる今こそ、さまざまなかかわりの中で事業活動を行っていることを忘れず、ステークホルダーのみなさまの期待に応えながら、「世界の人びとになくてはならない存在」をめざし、これからも成長を続けていきます。
今後とも当社への一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。
三洋電機株式会社
代表取締役社長
※ 「カーボンマイナス」は当社表現による


